+Short Cont+
Take 1 馬の骨には
「ふーん、出来ちゃった結婚ねぇー」
「玲、何見てるの?」
「あ、親父。ワイドショーワイドショー。最近多いよな、こういうの」
「そうだね〜僕の時代じゃ考えられなかったよ〜」
「もしもかな姉がさ、恋人とか連れてきたらどうする?」
「え?」
「結構いい年だしさ。一人や二人くらいいるんじゃないの」
「あはは、まぁ……そのときは……」
「そのときは?」
「僕がこの手で相手を……」
「ただいま。……あら、どうしたの玲ちゃん、怖い顔だわ」
「なんでもないよ〜おかえり、かなちゃん」
「……おかえり、かな姉」
その手で何をする気なんですか英司さん。 by息子
Take 2 無題
「きゃっ!!」
「……何すっころんでんだよ」
「あいたたたたた」
「ヒメちゃん大丈夫? わー血でてるよ」
「大丈夫大丈夫! 女は痛みに強く出来てんのよ」
「…………」
心の中で「なんか違う」と突っ込んだ人、数名。
Take 3 疑惑の二人
「一体俺が何したっていうんだよ!」
「あーうるせぇなーもう!いいかげんにしろよ」
「だって大和が!」
「何度も同じ事言わせるな! 無理なもんは無理なんだよ」
「……なんでもう無理だなんて言うんだよ…俺達今まで頑張って来たじゃんか……」
「……仕方ねぇだろ、俺だってもう限界なんだ……疲れたんだよ……」
「……なにあれ、夫婦喧嘩?」
「さぁ……さっきからずっとやってんだよな」
「気持ち悪いのだー」
「如月君と椎名君って、そういう関係だったんですか? 私てっきり……」
「まぁそういう世界もあるんだよ、そっとしといてやれ」
「俺の何が悪かったっていうんだ!? なぁ大和!?」
「その頭だよ頭ァー!! あと何回言えばこの古典文法理解するんだてめぇ!!」
「うわーんだってー! うう……古典なんか嫌いだー!!」
「俺だっていいかげん嫌いになりそうだわ!」
「…………」
心の中で「紛らわしいんだよお前ら」と思った人、数名。